個人事業主って退職金ないの?ないなら小規模企業共済で自分でつくっちゃおう。老後はお金ないと困るよ。 
  • ピックアップおすすめ記事

個人事業主って退職金ないの?ないなら小規模企業共済で自分でつくっちゃおう。老後はお金ないと困るよ。 

やあ、個人事業主諸君。

会社員は退職金ってあるみたいだね。
それも大きな会社の役員レベルになるとそりゃもうたくさん。

僕ら?個人事業主なんて退職金あるわけないじゃん。

むしろ雇ってたら支払う方だよ。悲しい現実、それが経営者さ。
ないなら自分で作っちゃおう。小規模企業共済って知ってる?


 

ども、個人事業主のシゲ(@piece_hairworks)です。

個人事業主の退職金、欲しいですよね。定年が特に定められていない自営業者は、誰も退職金などを出してはくれません。従業員を雇っているとしたら、出さないといけない立場です。

Avatar image
ワイフ
え、もしかして退職金ないの?どうやって暮らしてくのさ。
Avatar image
シゲ
君が出してくれることを切に願う。
Avatar image
偶然の産物
退職金って働けなくなったらかなり重要ですよね??

老後何年生きるかなんてわからないし、働けなくなったら収入はゼロ。年金だってたかがしれてる国民年金では、夫婦二人が生きていくには大きな不安が残ります。

そこでご紹介したい制度は「小規模企業共済」。自営業者のための退職金を自分自身で積み立てていく制度です。

その小規模企業共済について勉強していきましょう。僕も独立当初から毎月かけていて、税金対策としても役に立つのでオススメの制度です。





小規模企業共済ってどういう制度なの?

初めて耳にした方も多いかもしれませんが、小規模企業共済とはいったいどういう制度なんでしょうか?

小規模企業共済制度は、個人事業をやめられたとき、会社等の役員を退職したとき、個人事業の廃業などにより共同経営者を退任したときなどの生活資金等をあらかじめ積み立てておくための共済制度です。

小規模企業共済法に基づき、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営しています

引用元:中小機構:小規模企業共済: 制度の紹介

Avatar image
ワイフ
個人事業をやめたとき…ってことは退職金ってことだね!
Avatar image
シゲ
そう。自分自身で積み立てて、それを廃業したら利息をつけて返してもらうものだよ。
Avatar image
偶然の産物
それって誰でも入れる制度なんですか?

①加入できる方

  • 建設業、製造業、運輸業、サービス業(宿泊業・娯楽業に限る)、不動産業、農業などを営む場合は、常時使用する従業員の数が20人以下の個人事業主または会社の役員
  • 商業(卸売業・小売業)、サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)を営む場合は、常時使用する従業員の数が5人以下の個人事業主または会社の役員
  • 事業に従事する組合員の数が20人以下の企業組合の役員や常時使用する従業員の数が20人以下の協業組合の役員
  • 常時使用する従業員の数が20人以下であって、農業の経営を主として行っている農事組合法人の役員
  • 常時使用する従業員の数が5人以下の弁護士法人、税理士法人等の士業法人の社員 上記1、2に該当する個人事業主が営む事業の経営に携わる共同経営者(個人事業主1人につき2人まで)

 

注意事項

・共同経営者とは、個人事業主とともに経営に携わっている方で次の要件をともに満たす方となります。

事業の経営において重要な意思決定をしている、または事業に必要な資金を負担している。

事業の執行に対する報酬を受けている。

・常時使用する従業員には、家族従業員や臨時の従業員、共同経営者(2人まで)は含みません。

・共同経営者として加入した場合、3年ごとに加入時から引き続き事業主の方とともに事業の経営に携わっていることを確認するため、中小機構から状況確認のための文書をお送りします。

引用元:中小機構:小規模企業共済: 加入資格

ざっくり言うと小規模企業の役員のための退職金制度なので、基本的に常時使用する従業員の数が20人以下(パートやアルバイトは含まない)であれば基本入れます。

会社を大きくするつもりであれば、あくまで「加入時」の資格基準なので従業員の少ないタイミングで入っておいたほうがベターです。加入したあと増えても大丈夫です、あとから入りたくても入れなくなりますので。

逆にどんな人が小規模企業共済に加入できないのでしょうか?

②加入できない人の一例

  • 配偶者等の事業専従者(ただし、共同経営者の要件を満たしていれば共同経営者として加入できます。)
  • 協同組合、医療法人、学校法人、宗教法人、社会福祉法人、社団法人、財団法人、NPO法人(特定非営利活動法人)等の直接営利を目的としない法人の役員等
  • 兼業で事業を行っているサラリーマン(雇用契約に基づく給与所得者)
  • 学業を本業とする全日制高校生等
  • 会社等の役員とみなされる方(相談役、顧問その他実質的な経営者)であっても、商業登記簿謄本に役員登記されていない場合
  • 生命保険外務員等
  • 独立行政法人勤労者退職金共済機構が運営する「中小企業退職金共済制度」、「建設業退職金共済制度」、「清酒製造業退職金共済制度」、「林業退職金共済制度」(以下「中退共等」)の被共済者である場合

注意事項

・2つ以上の事業を行っている個人事業主および共同経営者の方は「主たる事業の業種」で加入していただきます。

・「会社などの役員」とは、次の方をいいます。

・ 株式会社、有限会社の取締役または監査役の方。
・ 合名会社、合資会社、合同会社の業務執行社員の方(業務執行社員を定款で定めた場合、その定められた社員。)
なお、外国法人の日本支社等の役員は、「会社などの役員」に該当しません。

・共済契約締結後に加入資格がなかったことが判明した場合、加入資格を喪失した時点にさかのぼって契約締結の取消を行い、払込金額を返還します(貸付けを受けている場合は貸付金控除を控除します)。なお、返還された金額について、すでに所得控除を受けている場合は修正申告が必要となります。

・中退共等の契約者となっている小規模企業者に該当する事業主は、中退共等の被共済者ではないため、通常の加入審査を経て、小規模企業共済に加入いただけます。

・加入申込みの際に、申込者ご本人等が反社会的勢力に該当しないこと、また、それに類する行為を現在かつ将来にわたり行わないことを表明・確約していただきます。反社会的勢力排除に関する取組みについては、「小規模企業共済における「反社会的勢力排除に関する取組み」について」を参照してください。

引用元:中小機構:小規模企業共済: 加入資格

基本的には雇われている事実があったり、高校生であったりするとNGのようです。大学生は国民年金を支払っているのでオッケーということなんでしょうか?

独立した個人事業主であればそう問題はないと思います。本業として他の会社と雇用契約を結んでいないフリーランスであれば大丈夫です。

小規模企業共済の掛け金と節税効果

独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営している「小規模企業共済」の魅力は、掛金を払い込むときと共済金を受け取るときの両方で節税効果を得られることです。

税金を払う時の節税効果

払い込んだ掛金は、全額が所得控除の対象となります。掛金は月額1,000円から7万円の範囲(500円単位)で自由に設定でき、仮に最大の7万円の場合は、年間84万円の所得控除が受けられます。

Avatar image
シゲ
これは青色申告の65万円控除よりもお得だね。

▶︎参考:確定申告する個人事業主なら「白色申告」と「青色申告」の違いってなんなのか知ってる?でさ、どっちがお得なの?

共済金を受け取る時の節税効果

共済金を一括で受け取る場合には退職所得扱いに、分割で受け取る場合には公的年金等の雑所得扱いとなり、受け取るときも退職所得控除などのメリットがあります。
Avatar image
偶然の産物
退職金としてもらうか、年金のようにちょっとずつもらえるかってことですか?
Avatar image
シゲ
それも小規模企業共済なら選べて、全て所得控除になるんだ。

受け取り方や、掛け金の使い道も柔軟に選べるようになっています。事業を拡大する時に必要になる資金にあてたり、国民年金の上乗せとして老後の保障を手厚くすることもできます。

共済金の受取方法が選べます

共済金は、個人事業主や共同経営者、小規模企業の役員の方が事業を辞めたときや退職をしたとき、配偶者や子に事業譲渡をしたときなどに受け取ることがきます(任意解約も可能)。

共済金の受取方法には、一括、分割(10年、15年)、一括と分割の併用という3種類があり、老後のライフプランにあわせて自由に選ぶことができます。

共済金等を受け取れる場合は、以下のとおりです。

共済金の種類ともらえる事由

(1)個人事業主の場合

共済金等の種類 請求事由
共済金A ・個人事業を廃業した場合
・配偶者・子以外に個人事業の全部を譲渡した場合
・共済契約者の方が亡くなられた場合
・全額金銭出資により個人事業を法人成りした場合(※1)
共済金B ・老齢給付(65歳以上で180ヶ月以上掛金を払い込んだ方)
準共済金 ・配偶者・子に個人事業の全部を譲渡した場合
・個人事業を法人成りして、その法人の役員にならなかった場合(※2)
・金銭以外の出資により個人事業を法人成りして、その法人の役員にならなかった場合(※1)
解約手当金 ・任意解約
・機構解約(掛金を12ヶ月以上滞納した場合)
・個人事業を法人成りして、その法人の役員になった場合(※2)(※3)
・金銭以外の出資により個人事業を法人成りして、その法人の役員になった場合(※1)(※3)
Avatar image
シゲ
狙うは一番利益率の高い「共済金A」ですね。廃業と同時にもらいたいですから。

事業資金等の貸付制度も利用できます

一定の条件を満たせば、共済契約者が払い込んだ掛金の範囲内で事業資金等の貸付けを受けられます(無担保、無保証人)。

貸付けは、災害時などの想定外のケースや新しいチャレンジに役立てることができます。 このように、「小規模企業共済」には、加入後も個人事業主や共同経営者、小規模企業をサポートするメニューが用意されています。

引用元:中小機構:小規模企業共済: 個人事業主や小規模企業の節税に最適な共済制度

地道に貯めていくことで、いざという時の資金繰りに利用できるのは嬉しいです。事業拡大のための資金源として、節税も兼ねて利用する経営者の方も多いです。

小規模企業共済の気をつけるポイント

お得なことばかりのように見える小規模企業共済。ただ気をつけておかないといけない点もいくつかあります。そこも合わせて理解しておきましょー。

小規模企業共済等掛金控除になる

国民年金基金は確定申告の際に「社会保険料控除」という項目になるので、個人事業主の奥さん(配偶者)の分も合わせて申告できるんですが、小規模企業共済は「小規模企業共済掛金控除」という項目になります。

個人事業主本人はいくらかけても申告できますが、奥さん(配偶者)がかけたとしても節税効果は期待できません。

国民年金基金 社会保険料控除
確定拠出年金 小規模企業共済等掛金控除
小規模企業共済 小規模企業共済等掛金控除

どちらの控除も確定申告の際に全額所得控除項目として利用できますが、社会保険料控除は同一生計の親族分も申告者の控除対象に出来る一方で、小規模企業共済控除は掛金納付者本人の所得控除項目としてしか申告出来ません。

例えば、自営業者の専業主婦が401kに入るのは自由なのですが、その場合はせっかく払った掛金の節税メリットを享受できないという問題が発生します。専業主婦は控除できる収入が有りませんからね。

一方で、国民年金基金であれば世帯控除の対象となるので収入の多い旦那の控除項目として申告可能です。最終的な受取金額も大事ですが掛金納付時の節税も大事だ!という人はそのあたりも念頭において下さい。

引用元:401kと国民年金基金と小規模企業共済の違いと共通点について比較してみた | 【節約投資のススメ〆】

Avatar image
シゲ
個人事業主本人と、配偶者によってつかう公的年金制度は確認したほうがいいみたいだね。
Avatar image
偶然の産物
それによって節税効果が変わってくるってことですね。

受け取る時の税の制度が違う

国民年金基金 公的年金等控除
確定拠出年金 退職所得控除もしくは公的年金等控除
小規模企業共済 退職所得控除もしくは公的年金等控除

いずれも受取時の税制優遇が有りますが、先ほども書いたように国民年金基金だけは「一時金」の概念が有りませんので、退職所得控除の枠を使えません。

「退職所得控除」を使える場合の方が、最終的に手元に残る金額は多くなるはずですので、現在「国民年金基金」だけに加入されている人は総額の手取りはどうなるか?を考えて、再考してみた方が良いでしょう。

引用元:401kと国民年金基金と小規模企業共済の違いと共通点について比較してみた | 【節約投資のススメ〆】

こういう観点からすると、国民年金基金はあくまで年金の上乗せ。たいしょうになる節税効果は公的年金等控除のみになるようです。一時金であれば「退職所得控除」になるので、小規模企業共済の方が節税効果は高いようです。

小規模企業共済は20年以上掛けないと損をする

小規模企業共済は毎月の掛け金によって、共済金(支払われる金額)が変わります。それを20年(240ヶ月)続けないと、支払った総額よりも少ない共済金になってしまいます。

(例)掛金月額1万円で、平成16年4月以降に加入された場合

掛金納付月数 掛金残高 共済金A 共済金B 準共済金
5年 600,000円 621,400円 614,600円 600,000円
10年 1,200,000円 1,290,600円 1,260,800円 1,200,000円
15年 1,800,000円 2,011,000円 1,940,400円 1,800,000円
20年 2,400,000円 2,786,400円 2,658,800円 2,419,500円
30年 3,600,000円 4,348,000円 4,211,800円 3,832,740円

解約手当金は、掛金納付月数に応じて、掛金合計額の80%~120%相当額がお受け取りいただけます。掛金納付月数が、240ヶ月(20年)未満の場合は、掛金合計額を下回ります

詳しくは「共済金の額の算定方法」、「解約手当金の額の算定方法」を参照してください。

補足事項
上記の表の共済金の額は、将来お受け取りいただく基本共済金の額で、実際に受け取る共済金の額は、付加共済金の額が算定されている場合はその額が加算されます。

引用元:中小機構:小規模企業共済: 共済金(解約手当金)について

20年以上掛けられないのであれば(現時点で高齢であるなど)解約手当金としてもらうなら共済金のメリットは受けられません。節税効果としては毎年計上できるのでメリットはありますがそれ以外はあまりお得な部分はないかもしれません。

小規模企業共済のシミュレーションをしてみた

▼こちらから小規模企業共済をかけ続けて、得られる共済金及び税金の節税効果が計算できます。

参考:中小機構:小規模企業共済制度 加入シミュレーション

今回僕のシミュレーションをしてみました。どれだけメリットがあるのかわかるので、ぜひ参考にしてやってみてください。

▼まずは辞める時の見込み時期と掛け金・課税所得金額を設定します。課税所得金額は30代美容師の平均年収を入れてみました。65歳から受け取りとして32年後に設定。

スクリーンショット 2015-08-20 11.37.55

▼それによって出た結果がこちらです。参考にしてみてください。

スクリーンショット 2015-08-20 11.38.21

Avatar image
ワイフ
1920万円はらったのが一時金で2300万くらいになってる!
Avatar image
シゲ
このリターンが小規模企業共済の大きな特徴だよね。
Avatar image
偶然の産物
これが退職金としてもらえて、なおかつ国民年金基金をかけてれば安心ですね!

複数の公的年金制度を導入することで、老後の安心は個人事業主でも得られそうです。一刻も早く長い年月かけておくことが、将来設計につながるのかもしれませんね。

あとがき!

いかがでしたでしょうか?今回は小規模企業共済について勉強しました。

掛け金は節税効果が高く、事業拡大の資金にも当てられる。受け取れる共済金も上乗せが期待できる上、受け取り方もいくつか自分のライフスタイルに合わせて選ぶことができる。

今僕は毎月5万円ずつかけていますが、このまま継続してかけていこうと思います。

Avatar image
ワイフ
えっ!かけてたの?えらーい!
Avatar image
シゲ
フッ、当然だよ。将来のことは常に考えておかないとね。
Avatar image
偶然の産物
ちょっと勉強していい気になってる…。

毎月1万円でも5千円でも、将来のために今から始められることがあるかもしれませんよ。

▼合わせて理解を深めておきたい記事はこちらから。

参考資料

ははは、じゃあねー!( ´ ▽ ` )ノ

この記事が気に入ったら
『いいね!』してね

Twitter でシゲを

Sponsored Link







コメントをどうぞ!

*
*
* (公開されません)

Facebookからコメントする